携帯小説の人気の理由
携帯電話のブラウザ上で読めて、誰でも気軽に書いて読めることから
10代の若者を中心に爆発的にヒットしています。
携帯小説は続々と書籍化もされ、
ガッキーこと新垣結衣ちゃん主演で映画も話題の『恋空』は、
現在195万部(!)も売り上げているとか。
実際に携帯小説サイトをのぞいてみると、
感想欄には
「マジ感動!」
「友達と一緒に号泣してます!」
「●●さんの作品、大好きです」
なんて書き込みがいっぱい。
女子中高生からこんなに熱いメッセージが届くなら、
携帯小説を私も書いてみたい!と思う人はたくさんいるのではないでしょうか。
携帯小説の人気の理由とは、いったい何なのか?
「日本ケータイ小説大賞」主催で 携帯小説サイト「野いちご」を運営する、
「スターツ出版」書籍編集部プロデューサー・小嵜力さんの話によると
「やはり携帯という身近なツールで文章を読めることが人気の理由らしい。
『本は難しくて嫌いだ』と思っている人も、
他人の日記を読む感覚で手軽に読み始めることができてしまう。
それから、一般の方が書いた作品が多いので、
表現がストレートで感情移入しやすいということもあります。
今は、携帯小説にもいろいろな作品があるけれど、
いじめや恋愛などを通じて感じた気持ちを、
気取らず素直な言葉で綴った作品が多く、
読み手が自分の日常と重ねながら「共感」できるということ。
最近は、
実話ベースのノンフィクション系恋愛小説だけでなく、
芸能人と主人公が恋に落ちるなどの妄想恋愛系も人気らしいです。
とにかく、携帯小説のキーワードは“共感”ということです。
ですから、もしこれから携帯小説を書いてみようと思うなら、
読み手が「共感」できる作品にするということにポイントをおいてみては...!
場所や人物を限定しすぎると、その場所に行ったことのない読者は、
自分の日常として想像できずに退屈してしまうので、
そのへんは読者の想像力を信じて任せた方がいいかもしれません。
それよりも、飾らない言葉でいいので、
主人公の気持ちが手に取るようにわかるくらい細かく描写して、
『この気持ち、私もわかる!』と、「共感」できる作品にすることが大事です。
すなわち、携帯小説には心に響くパワーが必要なんですね。