携帯小説「恋空」ドラマのあらすじ
第1話 放送日: 2008/08/02(土)
ごく普通の高校1年生・田原美嘉(水沢エレナ)は、
ある日突然見知らぬ同級生にキスをされる。
桜井弘樹(=ヒロ・瀬戸康史)というその同級生は、
銀髪にピアスが印象的で、しかもカノジョがいるという。
ファーストキスをそんな形で迎えてしまった美嘉は傷つきショックを受けるが、
しかしヒロがカノジョとキスをしている姿を目撃し、何故か胸が痛くなる。
ヒロとのキスを忘れたい美嘉に、
友人の亜矢は新しい恋をするのが一番、とクラスメートのタツヤを勧める。
しかしすでに美嘉の恋は始まり、激流のように流れていた。
美嘉の気付かぬうちに……。
第2話 放送日: 2008/08/09(土)
ヒロ(瀬戸康史)と付き合い始めた美嘉(水沢エレナ)。
ヒロが元カノ・咲(波瑠)とお揃いのストラップをはずさないことを気にした美嘉は、
ヒロに自分とお揃いのストラップをプレゼントする。
少しの不安が混じりつつも、幸せいっぱいの美嘉。
美嘉は自分の恋が他人を傷つけていることに気づかずにいた…。
美嘉とヒロが付き合っていることはあっという間に学校でウワサになり、
咲の美嘉に対する嫌がらせが始まった。
おびえる美嘉。
しかし激高すると何をするかわからないヒロを知っている美嘉は
ヒロに相談することが出来ない。
そんな美嘉に声をかけたのはクラスメイトのタツヤ(永山絢斗)だった。
第3話 放送日: 2008/08/23(土)
お腹に赤ちゃんがいることがわかった美嘉(水沢エレナ)は、
戸惑いながらもヒロ(瀬戸康史)にそのことを伝える。
ヒロは心から喜び、
美嘉とお腹の子供の3人で家族になろう、と約束する。
結婚して子供を育てていくと決心した二人は、
まずヒロの両親・博一(宇梶剛士)と明美(奥貫薫)、
ヒロの姉・ミナコ(松下奈緒)にその報告をする。
一方、娘の妊娠を知った
美嘉の父・勝治(岸谷五朗)と母・安江(羽田美智子)は衝撃を隠せない。
結婚、出産など絶対に認めないという勝治の許しをもらうため、
ヒロは毎日田原家に通い続ける。
第4話 放送日: 2008/08/30(土)
病気を告げられたヒロ(瀬戸康史)は、
流産で傷ついた美嘉(水沢エレナ)にそのことを伝えられずにいた。
20歳まで生きられないかもしれない、ということは美嘉を一人で残してしまうということ。
美嘉のことを考えたヒロはわざと冷たくあしらい、別れを切り出す。
病気の不安と闘い、美嘉を残していくつらさと闘うヒロの心のうちなど美嘉は知る由もない。
混乱した美嘉はヒロとの別れを受け入れられず、深く傷つく。
そして高校2年生のクリスマス、美嘉は大学生の優(阿部力)と出会う…。
第5話 放送日: 2008/09/06(土)
高校を卒業し、美嘉(水沢エレナ)は優(阿部力)と同じ大学に進学した。
ヒロ(瀬戸康史)との接点もなくなり、美嘉は優のやさしさに包まれて過ごしていた。
ヒロのことを思い出すのは1年で1日、
二人の赤ちゃんに思いを馳せるクリスマスイブだけ。
優に送られ、一人で赤ちゃんのお参り向かった美嘉はそこでノゾム(三浦翔平)と会う。
ヒロに頼まれて来た、というノゾムから美嘉は初めてヒロの病気のことを聞く。
ヒロと別れて以来封印してきた想いがあふれ出てきた美嘉。
優とヒロの間で苦しむ美嘉は…。
第6話(終) 放送日: 2008/09/13(土)
再びヒロ(瀬戸康史)の元に戻った美嘉(水沢エレナ)。
自分にとって一番大切な人は誰か、今一番大事なことは何か、に
気づいた2人にはもう迷いはなかった。
美嘉は精一杯ヒロの看病をし、美嘉やヒロの家族はそんな2人を見守る。
ある日、3日間の外出許可をもらったヒロは
美嘉と一緒に思い出の場所をめぐる。
2人で過ごした学校、思い出の川原、2人の赤ちゃんの眠る公園…。
「死んだら空になってずっとずっと美嘉を見守りたい」と言うヒロに、
美嘉は「空を見たらヒロを思い出す」と約束する。
携帯小説「恋空」がドラマ化
2007年秋に公開され、300万人以上が涙した
映画「恋空」がTBSで2008年夏に連続ドラマ化されました。
2008年4月から始まり大人気の
『ROOKIES』が放送されていた“土8”枠(土曜よる7時56分~8時54分)の
第二弾ドラマとして放送されました。
「恋空」は携帯小説サイト・魔法のiらんどに掲載され、
中高生を中心に延べ2500万人以上の読者を獲得し、話題を呼んでいた美嘉の小説。
その携帯小説を書籍化した
「恋空~切ナイ恋物語~」(上・下巻 発行元:スターツ出版株式会社)は200万部、
関連書籍を含めると450万部と、現在のケータイ小説ブームを作り出した。
映画「恋空」はそんな原作を映像化し、大ヒット。
10代、20代の男女を中心に、
「泣ける映画」
「感動できる映画」
として幅広い支持を受け、
昨年秋の公開以来、314万人の動員、39億の興行収入をあげ、
文字通り「恋空」ブームを巻き起こした。
また、4月25日に発売された映画「恋空」のDVDも好調で、
プレミアム・エディション、スタンダード・エディション併せて
現在16万本を販売している。
TBSではこの大ヒット映画をドラマ化。
普通の女子高校生が、想像を絶するような悲しい出来事をいくつも経験しながらも
一途に愛を貫こうとする純愛ストーリーはテレビ版でも変わらない。
映画版の脚本を担当した渡邉睦月と監督の今井夏木、音楽の河野伸が
テレビ化においてもそれぞれ脚本、演出、音楽を務め、その世界観をつなげる。
単に高校生の初恋を描くだけではなく、二人を見守る家族のあたたかさ、
生きることの大切さ、友達とのやりとり、等身大の青春の出来事など、
誰にでも身に覚えのあるエピソードを通した“ミカとヒロの物語”です。
携帯小説「恋空」映画主題歌
新垣結衣主演の映画『恋空』の
主題歌は、Mr.Childrenの「旅立ちの唄」です。
この超人気携帯小説の映画版と
日本を代表するバンドの出会いは運命的なものだったようです。
『恋空』の世界を音楽の面で表現できるアーティストを探していた映画スタッフが
Mr.Childrenに楽曲を依頼しました。
一方のMr.Childrenでは、
依頼を受ける直前にレコーディングをした曲がありました。
依頼を受け『恋空』の原作を読んでみると、
その曲があまりに『恋空』の世界と多くの共通点で結ばれていることに驚き、
主題歌として『旅立ちの唄』を提供したのだそうです。
まさに偶然であり、必然であり、運命的なエピソードですね。
また、Mr.Childrenは
熱心な原作ファンから映画の主題歌アーティストに熱望されており、
美嘉さんのブログでも
美嘉と恋人・ヒロがともに大好きなアーティストであった、
と紹介されています。
Mr.Childrenの楽曲が映画主題歌に使用されるのは
『フライ,ダディ,フライ』
『どろろ』
『幸福な食卓』
に続き4作目ですが、
初めての純愛ラブストーリーの主題歌となりました。
いじめ・レイプ・妊娠・流産・・・
様々な困難に直面しながらもそれでも前向きに生きる
主人公・美嘉(新垣結衣)とヒロ(三浦春馬)の恋愛模様を
Mr.Childrenのミディアムナンバーが優しく描き出します。
Mr.Childrenのコメントによると
彼らは彼らなりの思い入れで唄をつくっていました。
つまり「旅立ちの唄」は、映画「恋空」の主題歌になる事が決まる少し前に
すでにレコーディングしていたそうです。
それなのに原作を読んだとき、
唄と映画のあまりの共通点の多さに驚き
まるでこの原作を読んで作ったような、
運命的な出会いのような気持ちになったようです。
人間が抱える気持ちのいろいろをどんな人の人生とも
感情をシンクロしていける力を持っていると思ったそうです。
「恋空」を見終わったとき、それ以前より、
強く優しく生きてゆく力が備わっているような気がして
観た人の背中を優しく押してくれるような、
そんな映画だと言っていました。